このマンガ、すっごくおもしろいので、ネタばれになるようなことは、あまり書きたくありません。
それで、3巻に登場してくる曲のことなど・・・

交響曲第3番変ホ長調 作品55「英雄」

ベートーベンが1804年(34歳)の春に作曲した。

彼は耳の疾患に悩まされていた。有名な話ですね。
耳が聞こえなくなると言うことは自分の存在価値すら失うということだったから耳が悪いことも人に隠していたくらいです。
しかし病状は悪化する一方で、ついに彼は人生に絶望して遺書、有名なハイリゲンシュタットの遺書を書きます。
しかし彼はその遺書を机の奥にしまい込みました。
何が彼の身に起こったのか、それは想像するしかないのですが
これ以降、自分が難聴であることを隠さないようになりました。
そして生まれたのが交響曲第3番なのでした。
彼の作る曲は当時の音楽モードでは超前衛だったようで
新しい音楽にイカれるマニアックなファンが現れました。
ともかく、この曲は全身全霊をこめて書き上げたのだと思います。
失敗していたら彼は死んでいたかも知れません。
彼がナポレオンにこの曲を献呈しようとしたのも有名な話ですが
ナポレオンが皇帝に即位することで、ベートーベンは深い失望を感じました。
そんなこと、どうでも良いことで、この曲の「英雄」という言葉からイメージされるのは、ベートーベン、彼そのものなのです。

ISBN:4063259935 コミック 二ノ宮 知子 講談社 2002/08/09 ¥410

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