海辺のカフカ (下)

2005年12月23日 読書
 やはりある一種の漠然性が渦巻いて、どうしても芯を捉えきれない。それでも捉えきれない芯が確実にわたしの心をつかんで放さない。深く静かな、降り積もる澱のようなもの・・・その感触はなんだったのかと訊かれても、うまく言葉にできません。作中の登場人物がいうように・・・

「言葉で説明しても正しく伝わらないものは、まったく説明しないのがいちばんいい」

 この物語はみんなで声高に論じあうよりも、ひとりひとりの心の奥で養っていくのがいちばんあっているような気がします。

ISBN:4101001553 文庫 村上 春樹 新潮社 2005/02/28 ¥780

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