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あなたの子供は、あなたの子供ではない。
彼らは、人生そのものの息子であり、娘である。
彼らはあなたを通じてくるが、あなたからくるのではない。
彼らはあなたとともにいるが、あなたに屈しない。
あなたは、彼らに愛情を与えていいが、あなたの考えを与えてはいけない。
何となれば、彼らは彼ら自身の考えを持っているからだ。
あなたは、彼らのからだを家に入れてもいいが、
彼らの心をあなたの家に入れてはいけない。
何故なら、彼らの心は、あなたが訪ねてみることもできない
夢の中で訪ねてみることもできない、あしたの家に住んでいるからだ。
あなたは彼らのようになろうとしてもいいが、
彼らをあなたのようにしてはいけない。
何故なら、人生はあともどりもしなければ
昨日とともにためらいもしないからだ
※カリール・ジブランの詩集「預言者」の一節より
写真家であり、ナチュラリストであり、エッセイストでもあった星野道夫の著作物の中で、わたしは、ジブランの詩に初めて出会った。星野道夫の本はたくさん持っているので、どの本に書かれていたのか、小一時間ほど、調べてみたのだが、見つからなかった。
この詩は星野道夫がひとり息子が誕生した時に喜びとともにジブランの詩を引用したことを覚えている。星野道夫はテレビの撮影旅行中に熊に襲われて命を絶った。息子の翔馬くんは、まだ2才だった。エッセイの中で彼は子どもの成長をとても楽しみにしてた。息子に伝えたいことは山のようにあっただろうと思う。
ジブランは敬虔なキリスト教信者だったが、星野道夫は宗教的な思いで「預言者」を開いたのでは、ないと思う。何故なら、わたしの知る限り彼は、スピリチュアルな人間で、すべての生命と呼応するように生きた。
星野道夫という人物をわたしは亡くなった後で知ったけれど、年々彼への思いはつのるばかりで、時空を超えて人を愛することも可能なのだと初めて知った。いま手元にあるジブランの「預言者」原書と和訳の2冊、この詩集を手に入れる、きっかけも与えてくれた。
ISBN:4167515032 文庫 星野 道夫 文藝春秋 2002/05 ¥710
彼らは、人生そのものの息子であり、娘である。
彼らはあなたを通じてくるが、あなたからくるのではない。
彼らはあなたとともにいるが、あなたに屈しない。
あなたは、彼らに愛情を与えていいが、あなたの考えを与えてはいけない。
何となれば、彼らは彼ら自身の考えを持っているからだ。
あなたは、彼らのからだを家に入れてもいいが、
彼らの心をあなたの家に入れてはいけない。
何故なら、彼らの心は、あなたが訪ねてみることもできない
夢の中で訪ねてみることもできない、あしたの家に住んでいるからだ。
あなたは彼らのようになろうとしてもいいが、
彼らをあなたのようにしてはいけない。
何故なら、人生はあともどりもしなければ
昨日とともにためらいもしないからだ
※カリール・ジブランの詩集「預言者」の一節より
写真家であり、ナチュラリストであり、エッセイストでもあった星野道夫の著作物の中で、わたしは、ジブランの詩に初めて出会った。星野道夫の本はたくさん持っているので、どの本に書かれていたのか、小一時間ほど、調べてみたのだが、見つからなかった。
この詩は星野道夫がひとり息子が誕生した時に喜びとともにジブランの詩を引用したことを覚えている。星野道夫はテレビの撮影旅行中に熊に襲われて命を絶った。息子の翔馬くんは、まだ2才だった。エッセイの中で彼は子どもの成長をとても楽しみにしてた。息子に伝えたいことは山のようにあっただろうと思う。
ジブランは敬虔なキリスト教信者だったが、星野道夫は宗教的な思いで「預言者」を開いたのでは、ないと思う。何故なら、わたしの知る限り彼は、スピリチュアルな人間で、すべての生命と呼応するように生きた。
星野道夫という人物をわたしは亡くなった後で知ったけれど、年々彼への思いはつのるばかりで、時空を超えて人を愛することも可能なのだと初めて知った。いま手元にあるジブランの「預言者」原書と和訳の2冊、この詩集を手に入れる、きっかけも与えてくれた。
ISBN:4167515032 文庫 星野 道夫 文藝春秋 2002/05 ¥710
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コメント
この詩は素晴らしいですね。
>彼らをあなたのようにしてはいけない。
子供を育てる時には、自分のもののように育ててはいけないそうなんですよね。
大体の親はそうやって育ててしまうとか・・。
人の子供に対するように接して育てる事が大事だとか。
それと同じ内容だったので、驚きました。^^
素敵な詩ですよね。
蒼い空さん、やはり現役のお母様ですね♪
あまりに若く逝った星野さんですが唯一の救いは、たくさんの言葉を息子に残したことだと思います。
本屋で探してみます。
素敵な本を紹介してくださってありがとう。
あちらのブログに書いてありましたね。
あたしもモンゴメリをとても愛していて
アンもエミリーもジェーンもとても大好きです。
村岡花子さんの訳がしっくりきます。
ありがとう。わたしはエミリーが好きです。
書く、ということを決定的に植えつけたのは彼女でした。
モンゴメリの作家としての魂はエミリーシリーズに結実しているように思います。
正夢。さん、来年もよいお年をお過ごし下さいね。