「余分なこと、無駄なこと、役にたたないこと。そういうものばかりでできている小説が書きたかった」
江國香織さんは後書きでこう書いています。思えば、日々は余分なもののかたまりだのようなもので、江國香織さんの本は、いつもどこにでもあるような日常が描かれています。もしかしたら、彼女の本が好きだと言う人は本の登場人物に自分自身を重ねて見ているのかもしれませんね。事実、私はその一人だったりします。今まで、言いたかったけど言葉に出来なかったことが、たくさんあるのだなということに気づかせてくれる一冊です。例えば、女友達と言うのは、この世で一番ややこしい存在かも知れません。分かっているようで、分からない。険悪になったり、和やかになったり。そしてこれ以上ない程親密になることは出来るけど、やはり互いに尊重すべきテリトリーを持っていなければならない。
「これだから友情と言う概念は分からない」と作中で中野さんが言っているように、他人には理解しがたい何かを持っている、それが友情なのかもしれませんね。
文庫 江國 香織 新潮社 1998/02 ¥500
江國香織さんは後書きでこう書いています。思えば、日々は余分なもののかたまりだのようなもので、江國香織さんの本は、いつもどこにでもあるような日常が描かれています。もしかしたら、彼女の本が好きだと言う人は本の登場人物に自分自身を重ねて見ているのかもしれませんね。事実、私はその一人だったりします。今まで、言いたかったけど言葉に出来なかったことが、たくさんあるのだなということに気づかせてくれる一冊です。例えば、女友達と言うのは、この世で一番ややこしい存在かも知れません。分かっているようで、分からない。険悪になったり、和やかになったり。そしてこれ以上ない程親密になることは出来るけど、やはり互いに尊重すべきテリトリーを持っていなければならない。
「これだから友情と言う概念は分からない」と作中で中野さんが言っているように、他人には理解しがたい何かを持っている、それが友情なのかもしれませんね。
文庫 江國 香織 新潮社 1998/02 ¥500
コメント
隠れ江国香織ファンだったりします。今後もよろしくです。