ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) 新潮文庫
2006年3月30日 読書 コメント (3)
歴史を学ぶ上で最も大切なことは、過去から何を学ぶかであると思う。塩野七生は常にそのことを心にかけながら歴史を紐解いているのが素晴らしい。
この本の「ひとまずの結び」の中で・・・
「古代のローマ人が後世の人々に遺した真の遺産とは、広大な帝国でもなく、二千年経ってもまだ立っている遺産でもなく、宗教が異なろうと人種や肌の色が違おうと同化してしまった、彼らの解放性ではなかったか。
それなのにわれわれ現代人は、あれから二千年が経っていながら、宗教的には非寛容であり、統治能力よりも統治理念に拘泥し、他民族や他人種を排斥しつづけるのをやめようとしない」
と記している。感銘を受けた深い言葉である。
文庫 塩野 七生 新潮社 2002/05 ¥460
この本の「ひとまずの結び」の中で・・・
「古代のローマ人が後世の人々に遺した真の遺産とは、広大な帝国でもなく、二千年経ってもまだ立っている遺産でもなく、宗教が異なろうと人種や肌の色が違おうと同化してしまった、彼らの解放性ではなかったか。
それなのにわれわれ現代人は、あれから二千年が経っていながら、宗教的には非寛容であり、統治能力よりも統治理念に拘泥し、他民族や他人種を排斥しつづけるのをやめようとしない」
と記している。感銘を受けた深い言葉である。
文庫 塩野 七生 新潮社 2002/05 ¥460
コメント
…確かに感銘を受けますね、この文章。
ただ、法治にも限界はあります。
国民一人一人の正しい理性が問われる時代と言えるかも知れません。
価値観の違いや立場の強弱を理由に好き放題やってる人、どうかと思ってしまいます。
例えば戦争。価値観の違い、民族の違い、そうしたことは
何千年の時を経て変わらずにあると思う、この頃です。